2005/02/04

 

[Clipping] 開発現場の天国と地獄

@IT > IT Architect より
開発現場の天国と地獄(3)ベテランならホントに安心なのか?

 これから仕事でシステム設計に携わる機会が増えて来そうな関係で、お勉強のために@ITIT Architect をよく覗いてます(勤務中に)。
 この記事はそのIT Architectのコーナーに掲載されたもので、汎用機時代のシステム開発手法を今まで遵守して来た、いわゆる「ベテラン」な人がオープン系システムの設計を担当したばっかりに巻き起こった、開発現場の悲劇を描いたお話です。
 というか、そのベテランな人のアレっぷりがあまりに凄いのがもう面白くて面白くて、勤務中に何度も読み返してはニタニタしてしまいました(バカ)。

 以下はその抜粋:

>マイクロソフトのVisualBasicとストアドプロシージャで構成されているシステムなのに、「なるべく開発ツールを使わない方針」を打ち立てていました。

>そのベテラン技術者はずっとテキストエディタでの仕事が中心で、コーディングシートも書かず、机上デバッグをしないプロジェクトは考えられなかったのです。

>唖然(あぜん)とした設計の1つにリレーショナルDBの概念がないことが挙げられます。すべてが1行で「ムーブ処理」し、システムが稼働するようになっていたのです。

>何よりそのベテラン技術者の実装技術が現場の状況にまったく対処できていないことが問題でした。コーディングシート上のテキストファイルはたまっていきますが、一度も動かしたことのないプログラムやテキストの山を抱えてうろうろするありさまでした。

 特に、文中に出てくる「すべてが1行に詰め込まれたテーブル設計」の例が圧巻。これは凄いですよ!(ダメ過ぎて)
 アーキテクチャの概念を理解できないまま技術を使おうとするとヒドい目に遭ってしまう、という実例だと思いました。

 そして何より怖ろしいのは、こういうタイプの「ベテラン」技術者を、私自身も何度も見たことがあるということです。「言語は末端の問題で、論理設計は技術の根幹が分かっていれば大丈夫」という神話と同じ趣旨の事を語る人も、やはり何度も見ました。こういう人達は、今も確実に存在しているのです。
 この記事では、結局この混乱を引き起こした「ベテラン」がその後どうなったのかまでは書かれていませんが、書かれていないだけに、逆に何だか不気味なモノを感じます。まるで、ナイトゴーントによって闇と恐怖と沈黙がはびこるナスの谷へと連れ去られた、不幸な者達の末路を想像するのと同じくらい不気味です(変な例え)。

 私はドリームランドへ連れて行かれるのはイヤですし、かと言って現世に残って地獄的アジャイルの洗礼を受けて月400時間労働した挙げ句に邪神を召還する羽目になるのもイヤなので、せめてもちょっとマジメにアーキテクトのお勉強をしようと思いました。

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