2003/03/20

 

[Diary] "Are You Ready ?"

 今週のMUVOに突っ込むBGMは、アメリカによるイラク攻撃を記念(?)して、ナムコの「F/A」に決定。
 F/A は湾岸戦争の翌年くらいに作られたシューティングゲーム。勿論、ゲーム内容も湾岸戦争をモチーフにしている。自機として選べる機体の種類や国籍がやたら豊富なのが特徴で、様々な国があからさまな侵略行為に対して立ち上がった、当時の湾岸戦争の「華やかさ」がゲームデザインの根底にあったと思われる。
 ただ、シューティングゲームとしては、難易度はともかくグラフィックがショボくて激しく地味。最大の売りは細江慎治氏らによるハードテクノなBGMだったという、当時のダメだった頃のナムコを象徴しているようなゲームでした。

 にしても、今回のアメリカによるイラク攻撃は、当時のような面白みが何もないのでイマイチですね。
 ブッシュにしろフセインにしろキャラは立ってるのになぁー(キャラ言うな)。

 私が最初に「(対米テロ撲滅のため)アメリカがイラクを攻撃する」という記事を読んだのは、2002年1月頃に読んだニューズウィーク日本版でした。当時は「いくらブッシュでもテロを口実にイラクを攻撃するのは無茶じゃない?」と思っていたのですが、アメリカ(つうかブッシュ)はその頃からの執念をついに実らせてしまいましたよ。スゲエなぁ。
 今回の戦争は、アメリカ自身が戦争を望み、戦争を起こすために自らの手で危機をエスカレートさせる手段を用いたという点で、これまでの湾岸戦争やコソボ紛争とは大きく意味合いが異なります。ヨーロッパ各国が今度の戦争にブーブー言ってるのも、「イラクの政権を転覆させる」という目的の問題ではなく、そのための手段があまりにも独善的に過ぎると写ったからでしょう。

 戦争そのものは短期間で終結するでしょうが、その後のアメリカによるイラク統治によって発生するであろう様々な問題や、今回の戦争で蚊帳の外に置かれた国連に関する議論は、今後何年も世界を悩ませることになるでしょう。戦後のイラクも、下手をすればソ連侵攻時のアフガニスタンみたいなどうしようもない状態になっちゃう可能性もある訳で、これって歴史は繰り返すってこと?
 ソ連によるアフガニスタン侵攻は、巡り巡って「アフガンゲリラに育てられて戦闘のスペシャリストに成長した主人公だが、平和な日本じゃそれがアダになって強烈なボケキャラに!」というストーリーの『フルメタルパニック!』なる学園コメディを生み出すことによってネタとして昇華されましたが、今回のイラク攻撃がアニメやマンガの題材になる程度に昇華される日は、いったい何時になるのでしょうか。

 平和じゃないとこんなバカな事も書けないので、早く戦争が終わるといいですね(結論)。

Posted at 00:00 | WriteBacks (0) | permalink
WriteBacks
TrackBack ping me at
http://fukaz55.main.jp/diary/20030320.trackback
Post a comment

writeback message: Ready to post a comment.















Syndicate this site (XML)  Subscribe with Bloglines  Subscribe with livedoor Reader    blosxom 2.0.2