2004/06/14

 

[Review] Web Designing 2004年6月号

Web Designing 2004年6月号

 Webデザイナー専門誌。自分内のポジション的には、Photoshop とかのツールの使い方よりも「Webデザイン」の理論に力を入れている雑誌、というイメージ。毎月必ず購読している訳ではなく、どっちかというと気が向いた時に買ってる感じ。
 今回は、職場の飲み会の待ち合わせまでの時間潰しに入った書店で購入。そういうタイミングで買うべき本なのかどうかという件については不問にして行きたい。

 それでこの号では「Webに効くゲーム設計のアイデア」と題した、ゲームの中でよく使われている表現方法をWebデザインにも応用してみよう! みたいな特集記事が組まれていたんだけど、なんかその内容がちょっと薄いというか、別にこんな表現はゲームを例えにしなくてもいいじゃん? みたいなものが多かったと思った。
 ここでは『キャラクターを点滅させて通常と違うモードであることを伝える』とか、『カーソルの形を変えて何かのイベントが起こることを伝える』などの事例が紹介されていたが、それらは特にゲームに限ったものではないんじゃないかという気がする。その一方で、逆に『リズムに合わせてクリック』みたいな、Webに応用するのはちょっと難しいんじゃないかと思えるのもあったりする。

 アクションゲームに対する褒め言葉に「操作しているだけで面白い」というものがあるが、その言葉が示すように本来ゲームにおけるインターフェースはそのゲームのシステム的な面白さに直結しているものであり、優れたインターフェースと優れたゲーム性は不可分なものであると思う。なので、どうせゲームという特殊なシステムを媒体にデザインを語るんだったら、ビジュアル面だけでなく、ゲームの持つシステマチックな面白さを伝える表現方法としてのインターフェース、という方向に突っ込んで欲しかった。
 例えば、「テトリス」の赤棒とか、「ときメモ」の爆弾や好感度による表情の変化とか、「アフターバーナー」や「レイフォース」の多段ロックオンとかは、どれもそのゲームのシステム的な面白さを判りやすく表現しているという意味において、優れたインターフェースだと思う。
 中国武術の技法は宇宙の法則を動作に現しているように、優れたインターフェースはゲームシステムを現しているのです!

 ……おっと、つい興奮して語りすぎてしまいました!
 私としたことが!(ホアー! 小池さんっぽく)

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