2004/03/04

 

[Review] 王国の鍵4巻

王国の鍵4巻

 「グランローヴァ物語」「辺境警備」など、エピックファンタジーを描かせたら無類の才能を発揮することで知られる紫堂恭子氏の作品。月刊ASUKA連載。やっと読めた。
 「王国の鍵」の世間的な知名度がどのくらいあるのか判らないので、簡単な解説を書いてみた。

「王国の鍵」の大まかなあらすじ:
 ランドール王国の正当王位継承者だったウィンスロット王子が戦死してしまい、国内は王位を巡って内紛寸前!
 このピンチを救うため、議会は「この王国のどこかにあると言い伝えられている伝説の『王国の鍵』を見つけた者に王位に授ける」と発表した!
 「王国の鍵」を探す旅に立候補したのは、以下の5名!

 アスタリオン王子!(ウィンスロット王子の弟。王位に最も近いが、本人は至って非力で気弱)
 レティシア姫!(アスタリオン王子の幼なじみ。忠誠を誓う優秀な騎士団を擁するが、恋に恋するお年頃なので情緒不安定)
 アスローン卿!(地方の領主。人格・才能・人気共に申し分ないが政治基盤が弱い)
 バルドゥス将軍!(軍部のトップ。他を圧倒する兵力を持つが頭が足りない)
 アレン公爵!(陰謀好きな貴族。策略に長けるが性格が陰険で人望もない)

 従者を連れて探索の旅に出ろ! 王国各地を旅して伝承をひもとけ!
 「王国の鍵」の秘密を知る、「竜使い」と呼ばれる者達を味方に付けろ!
 古の怪物との遭遇! 迫る隣国の脅威! 君の敵は、ライバルの王位継承者達だけではないのだ!
 そして、君達の前に姿を現す「竜人」ガイウスの正体とは? 「真の王になるのは貴方だ」と交渉を持ちかける、彼の真の狙いは何なのか?
 マルチプレイヤー型ファンタジーウォーゲーム「王国の鍵」!
 近日発売予定!

 そんな話(一応嘘じゃない)。
 日本のボードゲーム業界は、このマンガを題材にさっさとゲームを作るべきだと思った。

 マンガの方はいよいよ物語が佳境に入って来ており、主人公の王子が「王国の鍵」の謎に踏み込んで人として成長を遂げつつあったり、兄の恋人に出会って超ときめいてしまったり、その一方でレティシア姫は騎士団の色男に惚れ込む一方でどんどんおかしくなっていったり(頭が)、竜人ガイウスの陰謀が徐々に明らかになったりと、スケールがモリモリ大きくなって盛り上がる一方。
 このマンガの決着が付くまでは死ぬわけには行かないね! と思いました。がんばろう。

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