2004/02/26

 

[Review] マリア様がみてる(マーガレットコミックス版/長沢智、集英社)

【マリア様がみてる・初巻前半のあらすじ】
 小笠原容疑者はロザリオのようなものを持って生徒会室に押し入り、居合わせた下級生の首に強引にかけようとしてもみ合いになり、そのまま逃走した疑い。
 山百合会で容疑者の身柄を拘束し、事情聴取を行っている。
(リリアンかわら板・伝)

 そんな感じで、マーガレットで連載しているコミック版を読了。内容は例によって小説版の1巻と同様なのでアレだが、主人公の祐巳ちゃんのキャラクターデザインがちゃんとタヌキ顔をしている点は特筆する価値があると思った。
 あと、アニメ版だと豪快にすっ飛ばしているシーンの数々(例:「おのれ柏木、両刀だったか!」)のサポートがちゃんとされているのも良い。祥子さまのブラジャーがちゃんと出たのも良い。祥子と祐巳の関係が深まっていく様子の描写は、こちらの方がはるかに出来がよい。

 そんなコミック版の唯一の問題点は、おそらくエロさが足りないこと。蔦子が撮影した祥子×祐巳の写真からして「あやしさ」が足りない。祥子が祐巳を押し倒すシーンも迫力不足なのも残念。
 まったく、マーガレットは健全だなぁ!(そういう評価はどうか)

 マーガレットコミックスを自分で買うのは多分これが初めてなのだが、この本のデザインはどっかで見たことあるなー? と思ったので家の本棚をあさってみたところ、姉が昔買った「王家の紋章」(1977年)と何となく似ていることが判明。時代も出版社も全然異なるのに、カバーの縁を金色で彩る演出が一緒なのが面白い。少女向けコミックの共通レイアウト?
 そのおかげで、本屋から新品で買ったにも関わらず、早くも古本屋で買ったかのような貫禄が出ているような気がする(失礼)。

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