2004/02/28
[Review] 「広告」
池袋に行った時、勢いでウッカリ買ってしまった雑誌の一つ。表紙が金ピカでやたら目立っていたので、ロクに内容も確認しないで購入。いわゆるジャケ買い。やっちまった!(手遅れ)
タイトルが「広告」なのでてっきり「広告批評」みたいな内容なのかと思っていたのだが、実際に読んでみるとノリが全然違う(当たり前)。その実態は博報堂が出している広告業界誌だったよ。
この雑誌が「広告」の対象としているのは、この日本という国そのもの。つまりこの本は、海外から観光客を誘致するための広告を作ってしまえ! というコンセプトで作られているらしい。実際、本の中はほとんど全ての記事が日本語と英語の二カ国語で記述されており、そのコンセプトの徹底っぷりを強烈にアシストしている。
載ってる記事は「80年代日本アイドル/アニメ巡礼」「サラリーマンの日常生活を体験できるツアープラン」「日本刀と武士道入門」など。外人向け観光案内とか言いながら、実はどれも日本人が「日本」を客観的な視点で再認識しながら楽しめる内容になっている。
まだ全部読んでいないのでアレだが、基本的には「どの記事もマジメに作ってあるように見えて、でもどこかしらスッとぼけている」感じがするのが特徴。おそらくはそういう路線を最初から狙って作ったんじゃないかと思う。
何となく、「ハッカーズ大辞典」で言うところの "HHOS" (Ha Ha! Only Serious) ってスタンスで作っているような印象を受けた(←判る人が極めて限定される説明)。
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