2004/03/15
[Review] いばらの王3巻
自分のツボを刺激するショタっ子と眼鏡っ娘を描いてくれるので個人的に大好きな岩原祐二氏の最新刊。
体が石になる奇病を患った眼鏡っ娘・カスミ、およびその他の人達が、何の因果かクリーチャー達がうよいよいる古城に取り残されて大ピンチ! 遠くから幼女も笑ってる! という作品(端的)。
勿論このマンガも主人公は眼鏡っ娘な訳だが、この娘は3巻になっても相変わらず自分が病気を治すために過去に「置き去り」にして来た妹のことを考えてはうじうじするばかりか、ぼんやりしているうちにうっかり銃の引き金を引いちゃって仲間をピンチに陥れるなど、致命的なドジっ娘っぷりも遺憾なく発揮。
その一方で何か秘密を知ってそうな黒髪の男・マルコに一方的に惚れちゃったり、でもやっぱり自分からは何もできずにうじうじしたりと、何というかこう「眼鏡」という記号が持つネガティブなイメージを一手に引き受けている感がある。
「いばらの王」は生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされた人間達の姿を描いたサスペンスである以上、主人公のドジも常に命懸けだ。こんなに緊張感があるドジっ娘マンガは、そうそうないんじゃなかろうか。
この娘のドン臭さに萌えられるか否かが、このマンガを楽しく読めるかどうかのポイントだと思った。
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