Mail from Beyond
1999年 9月


99/09/03 ■とらうまサーカス

 アーチーチーアーチー!(ヒロミゴー風挨拶)
 っつうか、オレ! 人生ゲリラライブで悟りの境地へ! やるなヒロミゴー!(でも見つかって警察に怒られる)

 今週もまたチャンピオンをウッカリ買ってしまったが、とりあえず酢飯疑獄の「さすが横綱! 土俵際で『耽美』ですか!」が異様に面白かったので悔いなし。「O−HA−YO」「おやつ」の両巨頭が低迷している現在、「酢飯疑獄」はチャンピオンのギャグマンガの唯一の光明神になりつつあると確信した。このマンガ家と友達になりたいです。マジで。

 それで「からくりサーカス」ですが、やはりどうしてもサーカス団の話になると甘い人情話になってしまいがちになるのは致し方ないところか。
 ヴィルマはリアルバウトにゲイ(というかレズビアン)臭い雰囲気を漂わせているので、さくら×知世のレズ路線を支持する私としては問題ないキャラなのではあるが、でもあのマンガの読者で「ヴィルマ×しろがね」なんてエグい展開を期待する読者なんて希有な存在に過ぎなさそうなところを考えると、やはり一般的な萌え要素は低いと観ざるを得ないなぁ。
 それにしても、あのマンガの登場人物って、どいつもこいつも幼少期にかなりのトラウマを抱えている連中ばっかりなような気がする。トラウマサーカス団はこれから何処へ旅立つのだろうか。パノラマ島か、それとも「勝手に改蔵」の舞台のトラウマ町か?

 あと、なんか今沼津では話題のサイバーアクション映画「マトリックス」の先行ロードショウをやっているらしいので、土曜日に余裕があったら観て来たい所存。さらには、「ウテナ」と「踊るスーパースター」を観るためだけに新宿へ出張する計画も企てている。
 何故今これほどに映画欲が高いのかオレ? これって病気?

 アーチーチーアーチー!(おわり)


99/09/06 ■「マトリックス」とは、チョコレートの箱に残った香りのようなものらしい

 速いと考えるな! 速いと知れ!(挨拶)

 イエー。土曜日に映画「マトリックス」を観て気分はカンフーなオレ。その名はオレ。
 「マトリックス」は、基本的にはサイバースペースが舞台のアクション映画なのだが、しかしその実態はカンフー映画なのだ(オレの見積もりでは)。特に、主人公がこの世界の真理に目覚めて悟りを開いたラストシーンでの闘い方の描写は圧巻であり、拳法コミックの代表作「拳児」が20巻をかけて到達した悟りの境地に、たった2時間で登り詰めちゃうあたりなんかはもうカタルシス全開! マシンマンもビックリ! って感じだったですよ。
 それに、主人公が虚空にて4連撃(要するに空中跳び4段蹴り)をかますシーンなんか、「うわ凄え! これって鉄拳のファランを越えてるよ!」とか思ってしまった次第。よくあんなビックリ映像を作れたモノだと思う。

 という訳で、やっぱアメリカ映画は凄いです。ここまで素直に面白いと思えた映画は、「ムトゥ・踊るマハラジャ」以来でした。ようやくオレの中で、アメリカの地位がインド並みにまで高まったね!


99/09/08 ■現実と空想の区別を付けるのは難しい

 窓を開けてくれ! そこから出て行く!(挨拶)

 っつうか、平安御伽話RPG「俺の屍を越えてゆけ」で、実はオレは神と人との子供であったという真実が判明し、盛り上がっている今日この頃だが。
 なんか、いつの間にやら、オレは神と人との間に生まれた「魔」と戦うために生み出された、もう一つの「魔」なる存在であった、という事にされているらしいですよ? うわ、どうなるのオレの一族!

 ああ、やっぱ、キッチリした世界設定を持ったファンタジーは面白いわ。久しぶりにゲームやってて良かったと思えるゲームに巡り会えた気分。
 この興奮、もはやエアーズアドベンチャーの比じゃねぇぜ!(比較対象間違い)

 ラブひなの載ってないマガジンなんて!(おわり)


99/09/09 ■最近、屁が臭いんです

 代わりにキャッシュしていたコピーを表示します(挨拶)

 時々ウチの会社の Proxy Server は根性なくなるので困るです。
 まぁ、まっ昼間から根性なくして Web 掲示板とか読んでるオレに比べれば根性あるけどナ! なのでオレ(クーラー鼻風邪中)。

 で、「窓を開けてくれ! そこから出て行く!」は、「俺の屍を越えてゆけ」の、プレイヤーキャラの死に際の台詞の一つです。
 このゲーム、こんなのが確か全部で200種類くらい用意されていたのではなかったかかと思う。相変わらず変な所で凝ってるゲームだ。
 とりあえず「俺屍」は終了のメドがついたので、明日にはボス倒して終わらせる予定。


99/09/15 ■プレステ2はβの再生が可能ってホントですか

 右傾化!(挨拶)

 っつうか、今日は出勤日です。あまりにつまらないので返事が来ないメール出してみた次第。たまには、職場の横を猫バスが疾走するようなイベントが発生してくれないだろうか。クラリス姫が乗った変なフランス車が疾走するのでも可だが。

 こちらの近況だが、他愛もない事情で夜8時過ぎに姉貴の嫁ぎ先まで車でダッシュして母親を実家に置き去りにしたり、あまりに身体が疲れていたのでくやしいからファミレスでサーロインステーキをムリムリ食って体力ゲージを回復させてみたりして、どうにか生きている感じ。でも辛い。

 身体の疲れは、休めばとれる
 だけど 心の疲れってヤツはなあ……(俺屍の死に台詞より)


99/09/20 ■女神様のスカートをめくれ

 コレクターユイ、好評につき2000年4月から新作を放送!(挨拶)

 という訳で、秋の番組改編に供え、「ぴあ」や「アニメージュ」を購入して情報収集に余念がないインフォマニアな私ですが。しかし、いくら何でも「アニメージュ」を買うことはないだろうと思ったがどうか(自害)。

 というか、アイドル雑誌みたいにギャルを全面に押し出した紙面を作るのは止めて頂きたいんだけど、この辺のセンスってアニメバブルだった80年代から変わってないのな! とか思った次第。国際市場では評価が高いニッポンのアニメも、国内向けは相変わらずマニア向けビジネスを押し通す辺り、なんかトホホですなぁ。

 という訳で、最近のアニメ概況を:
・ミトの大冒険2
 息切れ。シナリオもなんかヘボイ(敵役のキャラの行動があまりに幼稚すぎて共感できないし、主人公の吹っ切れ具合も悪い)。
 さらにヤバいのが絵の質で、キャラの顔が似てないとか動きにぎこちなさを感じたりとか、かなり質が落ちている印象が高い。さらに、先週の段階では予告にアニメ映像が一切使われていないという、まるでエヴァ末期を彷彿とさせる事態まで発生しており、予断をまったく許さない状況だ。
 普通にやっていればここまでコケるとは思えないのだが、どうしてこんなことに?

・カードキャプターさくら(BS版)
 俗に言うところの「さくらカード編」開始。
 こちらは絵的には問題なしなのだが、シナリオがヘボいというか何というか。個人的に、この番組はCLAMPが作ったマンガのストーリーをなぞる話よりも、アニメ版オリジナルで作った話の方が質が高いエピソードが多いと思う。やっぱ、魔法少女モノの肝は、あくまで「魔法がある日常」の描写にあるのだな、と思った次第。
 まぁ、次回からは、ストーリーを追うタイプの話じゃなくて、普通の「魔法がある日常」の話に戻るみたいなので安心だ。これでいいのかCLAMP?

・おにいさまへ
 録画したビデオを観ようとしたら、「おにいさまへ」ではなく、囲碁の試合の中継の模様が映ってました。
 ビデオ録画を司る女神・大道寺知世さまのご加護もむなしく!

・ベターマン
 話が完結に向かって進んでおり、いよいよサンライズ名物・レギュラーキャラの虐殺モードに突入した模様。一応のヒロインであるヒノキがさらわれ、それを救出するためにみんなが敵本部に乗り込む、という話の流れになっている。
 今回は、美形カップルのヤナギとカエデが死亡した。この二人は既に結婚の約束をしており、カエデは二人の子供を妊娠していた、という幸せカップルだったのだが、予想通りというか何というか、激戦の末に死亡。ああもう、「決戦直前に結婚式」なんて縁起の悪いことをやるからこんな目に!
 あと、個人的には主人公の眼鏡少年ケイタ君が実はアルジャーノンに侵されているのではないか? という伏線があったのが非常に気になっている。今後の展開が気になるアニメだ。

・∀ガンダム
 「4クール放送予定だったが、あまりに低視聴率のため、その前に終了する可能性がある」という噂が広まった事により、ネット界で話題を取り戻した。トホホ。
 こっちも、現在の敵役(ムーンレイスの反ディアナ勢力)の行動がかなり頭悪いのが災いして、個人的にはあんまり面白くないです。ディアナかロランに萌えられる人じゃないと辛いと思う。

・コレクターユイ
 こちらも間もなくクライマックス。ユイの親友・ハルナが実は本当のコレクターであった! という衝撃の事実がグロッサー(悪役のボス)の陰謀によって発覚し、コレクターソフト達の間に動揺が走りましたよ! ユイとハルナの間の関係もちょっとギクチャクしちゃったり、ハルナの彼氏のタカシ君がユイと幼なじみであるという事をハルナが気にしたりと、ちょっと人間関係がフクザツに! どうなるのこれから! って感じ。
 相変わらずアクションシーンはヘボイが、ドラマ要素が動き出したことにより、それなりに面白くなって来たような気がする。気がするだけだが。

 今ちょっと退屈な仕事をしているので、うさ晴らしにメール書いてみました。
 ではまたですの〜(声:皆口 裕子)


99/09/22 ■草の根電波運動にご協力を

 オレに近付くと、外資に買収されるゼ!(挨拶)

 っつうか、今の派遣会社がいつの間にか外資系の会社と買収だか合併だかされていて、突然勤務報告書のフォーマットが変わって新しいのが送られてきたのはいいけど、細かいところが契約内容と違っていてアフーンな今日この頃。そんなにオレが嫌いか!?>営業担当
 しかし、メインプロバイダのリムネットも去年外資に買収されたしなぁ。今の職場も外資入ってるしなぁ。これもグローバルスタンダードの一つなのですか?


99/09/27 ■日曜日のどれみ放時間送中にだけ故障を起こしたCATVに死を

 ウテナカー!(挨拶)
 っつうか、オレ。週末は楽しんでいただけたかね?

 それはそうと、こっちは週末に君から借りたカウビのビデオ+インド映画(アルナーチャラム)+日本アニメ映画(ウテナ)をハシゴ鑑賞仕ってきたので、その感想を少し。
 なんか最近こんなのばっかりなような気がするが。

・カウビ最終巻
 ヤクザ映画(端的な感想)。アクションシーンは格好良いし、クールな台詞がビシビシ飛ぶし、ガノン様(間違い)の日本刀アクションもいい感じなのだが、でもやってる事はヤクザ映画だよなぁ、って感じ。まぁ、スパイクは過去の呪縛にケリ付けて死んだから本人は良かったんだろうけど。
 こんなオチ作っちゃって、今後の映画はどうするつもりなのだろうか。

・アルナーチャラム・踊るスーパースター
 踊るインドのスーパースター・ラジニカーントの偉大さが感じられる映画。というか、ラジニがインドじゃスーパーヒーローである、という事を知らないと、なんかタダのご都合主義の娯楽映画じゃん、で終わってしまいそうな内容だと思った。そこそこ以上には面白いのだが、「ムトゥ」を越える映画ではないと判断。
 という訳なので、来月はミュージカル度では「アルナーチャラム」よりもはるかに洗練されていると評判のインド映画「DDLJ・ラブゲット大作戦」を観にまた新宿まで行って来る予定だ。インドインド!

・アキハバラ電脳組・2011年の夏休み
 ウテナの併映で、強制的に鑑賞。
 基本的にはTVアニメ版の延長となる物語なので、TV観てないと話の根幹部分がよく判らない(なんか、地球の衛星軌道上には要塞が浮かんでいて、その中で無数のテレビに囲まれて美少年が眠っているのだが、その少年が原因で秋葉原が消滅するという騒動が撒き起こっているらしい)。
 とりあえず声優陣は豪華であり、かつ声優がテンションを終始上げまくって喋りまくっているので、話は分からなくともそういう方面では楽しい映画だとは思った。声優に救われてる作品だなぁコレ。

・少女革命ウテナ・アドゥレセンス黙示録
 「少女革命ウテナ」の劇場版。TVの続編ではなく、まったく新しい番外編として作成された。
 一応キャラの設定などは基本的にはTVアニメと一緒なのだが、舞台となる学園そのものがまるで空中に浮遊しているかのような奇怪な建物だったり、アンシーのキャラの凶暴度が更に増してウテナにむやみやたらと肉体関係を迫ったり、桐生冬芽が既に死んでいたりと、もうナニがナニやらよく判らないデス。

 映画の内容も更に奇怪で、中盤までのウテナとアンシーのレズビアンショー(語弊)までは何とか付いて行けたものの、クライマックスでウテナがウテナカーに変身し、アンシーがそれに乗って走りだして学園世界からの脱出を試みるような展開になった辺りからは、もはや私としてもどう対応していいのか非常に困った。覚悟が散の裸をいきなり見せられた時の動揺はこんなだったに違いない! とか思った次第。天国でアッハーン!

 全体としては、「何か訴えたい事はあるのだが、でもそれが何かが全然判らない」という意味において、エヴァの映画版と同レベルであると判断した。でも、一応ハッピーエンドだし、何よりもバカ映画として観れば一級品の出来映えになっている点が大きく、エヴァとは違って観賞後の後味は大変よろしい。ビデオが出たら鑑賞してみる事をお奨めする。

 という訳で、現実逃避は終了。これから辛い現実社会に戻ります。
 ボク、キミとトモダチになりたいんだ!(おわり)


99/09/30 ■世界の果てまで全裸で疾走

 にゃおー!(挨拶@丹下桜ヴォイスで)

 と言うか、むしろ衛星版カードキャプターさくらでの知世の言動が日に日にヤバいものになっているのに恐怖心を感じる今日この頃だ。この「にゃおー!」という台詞は、知世の妄想の中でさくらがネコミミコスプレをした時に発したものなのだが、その妄想のあまりのヤバさに、さすがの私も戦慄を憶えた次第である。

 話の中では、さくらと小狼が徐々にラブコメ的な関係にありつつあるのだが、それの影響が出ているのだろうか? 夜な夜なさくらにゃんのビデオを鑑賞してダークな悦に浸っているに違いない知世の精神は、もはや回復不可能なレベルにまでダウンしてしまっているのだろうか? ガンバレ知世! 負けるな真性レズビアン!

 という状況です。こちらは。
 ああ、世の中の人間が全て岩男潤子ヴォイスだったら!


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