2003/04/20

 

[Diary] 水没していない横浜は本当の横浜じゃない

 シューティングゲームの背景に水没した都市が出てくると俄然やる気が出てくる人?(挨拶)

 この日は久しぶりに横浜へ行きました。目標は、横浜そごうにあるそごう美術館で開催中のTHE ドラえもん展です。
 何でもこの展覧会は、現代美術の世界で活躍するドラえもん世代のアーティスト達に「貴様のドラ魂を見せてみろ!」と挑発、「よかろう! ならば、オレのドラ魂を見せてやる!」とその挑戦を受けたアーティスト達の作品を集めて開かれたものなんだそうです。ややウソです。
 出品アーティストの中には、現代芸術の世界に疎い私でも名前を知ってる村上隆奈良美智の名前もあったりして、これが結構気合いが入ったイベントであることを伺わせます。現代芸術に触れるきっかけとしては、ドラえもんは良い題材だと思います。

 しかし会場に入ると、そこは子供達の山。「ドラえもん」というネームバリューに騙されたに違いない(言い過ぎ)親子連れが、リボンのないドラミちゃんの菩薩のような姿を描いた奈良美智の作品や、タケコプターで空を飛ぶドラえもんと愉快な仲間達の中によくわからないオリキャラが混ざってる村上隆の作品の前をウロウロしていました。この虚ろな光景こそが現代アート?(間違い)
 また、会場内には、中村哲也制作のドラえもんのキャラクターをボディにペイントしたやたらカッコいいカスタムカーが作品として展示してありましたが、その周囲ではカスタムカーに触ろうとする子供と、それを制止しようとする親の攻防戦が何度となく繰り広げられていました。というか、あんなイカしたメカを見せられたら、子供なら絶対ベッタベタ触りたがると思います。オレも触りたかったです(子供)。
 展示品の中に、一つくらいは子供がオブジェに触れるものがあってもいいのになぁと思いました。

 あと間違った意味で心に残ったのが、デジタルハリウッドが制作した「ドラえもん生産工場」のアニメーション。これは、ドラえもんが作られている工場の設計→素地成型→表面塗装→機関部検査→内装検査→試運転→工場出荷までの一連の生産ラインを紹介する、自動車工場のプロモーションビデオみたいな構成になっています。寸分の狂いもなく笑顔のドラが無限に量産されていく様は、かわいいを通り越してちょっとシュールです。生産ラインには人間の姿がまったくなく、各ラインで作業しているのがよりによってゴンスケって辺りも、またシュールさを増してます。イモホリホーイ?
 そして、その工場の外観が「レイフォース」4面で登場する無限に戦車を吐き出す要塞に形がちょっと似ていたので、私の頭の中で「侵入して来たX-RAYを迎撃するためにCon-HUMANによって量産されるドラえもん」というストーリーが形成。タケコプターを付けて工場から無尽蔵に吐き出されるドラえもんの集団とX-RAYの激しい空中戦! 射出口にカーソルを合わせてドラを8体ロックオン→ホーミングレーザーで高得点ゲットだ! 通常弾はひらりマントで回避されるから気を付けろ!(やりすぎです)

 個人的に気に入った作品は、ドラえもんの手に抽象的なオブジェクトが握られている絵がマンガのコマの形で展示されている日比野克彦の作品。かなり想像力をかき立てられました。
 また、しずかちゃんのパンチラをローアングルから描いた谷田一郎の作品は、藤子F作品の持つSF(すこしふしだら)要素をピックアップした作品として評価するべきでしょう。

 展示場を出た後は、せっかく横浜に来たんだからということで、冷たい雨が降る(伏線)繁華街をフラフラ。イエローサブマリンで「カーマスートラダイス」と名の付いた珍妙なサイコロが売ってたので衝動買いしたりしていました。このスケベ!
 ああ、たのしかったー

 今回のオチ:翌日、風邪を引きました。(伏線回収)

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