2003/03/02

 

[Diary] ナージャおしゃれ教練

 「いいかッ野郎共!
  エプロンドレス一つすら満足に着こなせないようでは、生きて舞踏会に立つことも叶わぬと知れッ!」(郷里大輔の声で)

 そんな感じで鬼萌え軍曹も大興奮の「明日のナージャ」。

 3/2放送分のエピソードは、『星の瞳のナイト』ことイギリス貴族の青年・フランシスを登場させ、この時代のイギリスにまだ残っている「貴族」と「それ以外」の身分の差を提示して二人の距離を認識させつつも、そんな身分の差を軽々と乗り越えて踊ることができるナージャとフランシスの姿を爽やかに描いた、とても良くできたお話でした。ホントこの作品は毎回質が高いです。

 が、個人的に一番グッと来たのは、そんなナージャやフランシスよりも、むしろ最初にフランシスが登場した時にちょっとだけ出てきた「この娘は今日が舞踏会デビューなんです」と紹介された貴族の娘・ニーナの方なのです。

 ニーナは「白薔薇の貴公子」の異名を持つ婦女子の憧れの的・フランシス様にダンスを申し込みますが、でも当のフランシスは「自分はダンスするよりも部屋に一人で引きこもっている方が似合っているんだ。社交界なんて鬱だ」(脚色付き要約)と思い込んでおり、そんな彼女の誘いをつれなく断ってしまいます。
 つまり彼女は、「フランシスは華やかな場が苦手」というキャラ紹介のためだけに登場した、かませ犬チックな存在なのです。

 そして物語は進み、非社交的な引きこもりオタク青年のフランシスは、舞踏会場の外でフラフラしていたナージャと出会い、色々あってすっかり意気投合。最後はジェントルメンらしく、彼女を口説いて一緒にダンスを踊ることに成功します。そんな彼を見て、「なんだあの坊ちゃん、ちゃんと踊れるじゃん? つうか一緒に踊ってる娘は誰よ?」と驚く舞踏会の面々。
 しかしニーナにとっては、そんな楽しそうなフランシスとナージャの姿は、逆に嫉妬の対象としか捉えられないはずです。

 アタシの時は「ダンスは踊れない」とか言ってたクセに、あんな(身分差別用語の羅列なので中略)な女とは一緒に踊ってるなんて! キーくやしい! あんな子よりもアタシの方が、白薔薇の貴公子さまのダンスのお相手に相応しいはずよ! なンたってこっちはブルジョアな貴族なんですからね! あたしはあんたのような名も知らず咲いている花じゃない! 薔薇のさだめに生まれた女なのよ! ンもう、パパに言いつけてやるンだから! と、ドス黒い嫉妬の炎をメラメラ燃やしたに違いないのです。
 いや、そういう描写はまったく出てこなかったのでこれは私の妄想に過ぎないのですが、でもオレがニーナの立場なら絶対そう思ってるね!

 運命の扉の向こう側には決して行くことができない脇役の分際で、身分の差なんて軽く乗り越えるポシビリティを持つ主役に対して激しい嫉妬を! これぞかませ犬の心意気!
 たまりませんニャー!(こんなこと妄想してるオレの頭の方がたまらないと思います)

 という訳で、物語が再びイギリスに戻ってきた時には、ぜひニーナにリベンジの機会を与えて頂きたい。
 あとナージャは、オタク系の男子に好かれすぎると思った。

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