明けて正月の初詣のイベントでも、詩織が登場。
ジャン君が「何をお願いしたの?」という定番の質問をすると、詩織は「私、お願い したの……私に勇気を下さいって」と、これまたウヒョーな台詞を返してくれて、嫌が 上にも盛り上がる。
そんなにモジモジせんと、さぁドンと来い詩織!
ゲームが終盤になるこの頃は、本来ならば狙った女の子のみとひたすらデートするの が基本と言える。だが、サターン版ではこの時期になっても「爆弾」が爆発する可能性 があるので、最悪の場合は他の女の子の相手をしなければならない。「爆弾」爆発時期 の見極めも、この時期の研究課題だろう。
そんな訳で、結局2月上旬まで「モテモテ地獄」対処デートを引きずってしまったジ ャン君。これがどう勝負に影響するのか。だが当然ながら、デートをすればモテモテっぷりはさらに加速する。
その影響か、最後のバレンタインデーでは詩織やら清川やら如月やらを中心に、9人 中8人から本命チョコをゲットするという偉業を達成する。「おれってけっこうすごい んじゃない」と、無邪気に喜ぶジャン君。
だが、裏を返せば、それだけジャン君にお熱な娘が多いということを意味する。これ は、この中の誰が最後にジャン君に告白して来てもおかしくない状況を意味するのでは ないのだろうか。
はたして、この中からジャン君に抜け駆けする悪い子ちゃんは誰になるのか?
そんな事を考えていると、卒業間近の頃、いきなり好雄から「伝説の樹の下に来てく れ」と誘われる。好雄から愛の告白をされたらヤダなぁとお約束のボケを考えながら樹 の下に行ってみると……そこには好雄と、何故か内気な少女・美樹原が待っていた。
「実はオレたち、つきあうことにしたんだ」
と、ジャン君に嬉しそうに言う好雄。頬を赤らめる美樹原。
な、なんだと貴様ら、オレの許可を取らずにいつの間にそんな破廉恥な事を!
美樹原だって、ジャン君に本命チョコをあげてたじゃないかよー、ぎゃうーだがそんな文句は意に介さず、幸せなお二人さんは、幸せそうに去って行った。
仕方がない。ジャン君の事は忘れて、好雄と達者で暮らせよ美樹原さん。
オレって心が広いよな。なぁジャン君。
続く。
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