そして2年目。
2年目になると、まず好雄の妹・優美が自動的に現れるが、特に彼女には興味はない ので今回はシカトすることに決定。すまん優美、および下級生マニアよ。
そんなことより、このゲームの2年目には「修学旅行」という学園生活最大最高のメ ジャーイベントが待ち構えている。修学旅行には自由行動日があり、そこで女の子と行 動を共にすれば、その娘との親密度がアップすること間違い無しなのだ。
修学旅行――これぞまさしく、気になるあの娘と仲良くなるチャーンス! なのだ!当然のことながら、当初の予定では詩織と一緒に行きたいなと目論んでいたのだが、 だが修学旅行(北海道をチョイス)当日にジャン君の前に現れたのは――清川 望(当 時16歳)であった。彼女はなんか照れくさそうながらも、自由行動日に付き合ってく れないか、と頼んで来た。端的に言えば、デートのお誘いだ。
確かに彼女とは最初の頃にデートはしたものの、その後はあんまり相手をしていなか った。そんな彼女が、何故今? まさかこの娘、ジャン君に気があるのかヒューヒュー !と浮かれるあまり、詩織の事はキレイに忘れて清川に付き合うジャン君。
途中までは二人っきりで楽しく観光していい感じになるものの、途中で何故かクマと エンカウントして思わず逃げ出してしまい、結局いい雰囲気台無し。
恋よりも不可思議な北海道の大自然、侮りがたし。
そんな大自然の驚異に阻まれた修学旅行のデートの失敗をリカバーすべく、懲りずに 今度は夏休みに清川を海に誘う。清川とは水泳部で四六時中泳ぎまくっているので、せ めて夏休みくらいはスポーツを離れてレジャーで泳ごうよ、と行きたかったのだが、だ がしかし彼女はそれほど甘くはなかった。
「さあっ、あの島まで競争だよっ!」
と、一人で勝手にはるかに離れた離島まで思わず遠泳を始めてしまう清川 望(当時 16歳)。海を前にした彼女のスイマーの血の騒ぎは、もう誰にも止められないのだ。
彼女ほどの水泳能力を持たないジャン君が彼女に追いつけるはずもなく、結局デート 台無し。
北海道の大自然よりも不可思議な少女・グッドスイマー清川の前に、ジャン君は再度 敗北感を味わうのであった。
続く。
Copyright © by T.Fukazawa