グランディア2
ラウル丘陵2攻略マップのご紹介

あらまし

 「グランディア2」は、初代グランディアで好評を博したアクション要素の高い戦闘システムや「マナエッグ」の概念を継承した上で、経験値システムの大幅な見直しや「スキルブック」の導入などの改善がなされたナイスゲーであり、当時まだ余韻が残っていた「エヴァンゲリオン」ブームの影響を受けたっぽい人間心理の内面に踏み込んだ陰鬱なストーリーや、演出過剰すぎてプレイ時間を引き延ばす派手な魔法エフェクトの数々、そしていわゆる「萌え」系統から微妙に踏み外していて感情移入が難しい女性キャラクター達の性格などに我慢できれば、楽しく遊べること請け合いです。
 今は亡き小西寛子の声もたくさん聴けるしね!(←死んでません)

 しかし、「スペシャルステージ」と銘打たれたラウル丘陵(2)は、そういう楽しいグランディアとは多少様子が異なります。
 このステージは「ストーリーに関係なく戦闘を楽しむためのステージ」ということになっており、他のマップよりも強力なモンスターが配置されています。また、このマップの後半面には獲得経験値が2倍になるアイテムがあったり、ここでしか手に入らないマナエッグがあったりと、プレイヤーの挑戦意欲を掻き立ててくれる仕掛けがなされています。
 それはそれで良いのですが、しかしそれらのアイテムが設置されている迷路に障害物として配置されている「大悪魔」というモンスターの存在が、このスペシャルステージを「グランディア」とはまったく別のゲームにしてしまっているのです。

 「大悪魔」は『デズン』という魔法を使ってきますが、もしこの魔法が発動してしまった場合、プレイヤーパーティーは必ず全滅してしまいます。例え、一度死んでも自動的に復活できるアイテムを装備していようが、関係なしで全滅です。つまり、大悪魔との戦闘は常に一発死の恐怖と戦わなければならないです。敵と積極的に戦って経験値を稼ぐプレイスタイルをシステム面から志向するこのゲームにおいて、「うかつに戦闘したら死ぬ」大悪魔の存在はかなり異質と言えましょう。

 苦労してレアなアイテムを奪取しても、その帰り道で大悪魔と戦うハメになってうっかり全滅してしまったら、もうその日はゲームをやる気力の全てを奪われ、電源切って布団入って寝るしかなくなること請け合い。例え小西寛子ヴォイスで「もっともっと頑張らなくちゃ!」と言われても、その声はもう我々の心には届かないのであります。もうがんばれないよエレナ! なのであります。人の心を砕くだなんて、正に悪魔の所業であります。恐るべし大悪魔。

 また、グランディア2には、エンターブレインから攻略本が発売されています。
 この本は、アイテムの位置が示された全マップデータや詳細なモンスターデータ、果てはストーリーの概要まで掲載されており、この本さえあればもうゲームやらなくても良くなるくらい頼りになる本なのですが、しかしこの「ラウル丘陵」に関しては、アイテムの位置を示すマーカーが大きすぎて迷路部分の構造がどうなっているのかよく判らなくなってしまっている部分がある、という不具合が存在しています。
 この攻略本を見ながらラウル丘陵へ行き、「んだよ! んだよ! こんなところに壁があるなんて書いてないじゃんよ!」とブツクサ文句を言いながら大悪魔と接触してデズン食らってパーティー全滅、電源切って布団入って寝るしかなくなるハメになってしまったプレイヤーも少なくないのではないのでしょうか。いや、私がそうだったんだけど。
 まさかこれも、人の弱い心につけ込んで増殖を計るヴァルマーの仕業?(妄想)

 つう訳で、攻略本よりも判りやすい「ラウル丘陵(2)」の後半の迷路部分のマップを目指して作成してみました。
 何かの罰ゲームなどで今更「グランディア2」をプレイしなければならなくなった時などにご利用下さい。

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