Xubuntuを職場PCにインストールしました日記

あらまし

 職場で使っているPCは2006年に購入したDELLのWindowsXP搭載機(Pentium4シングルコア、HDD 300G、メモリは4Gまで増設済み)なのですが、使い初めてから4年以上が経過してかなりOSの起動が遅くなって来たこと、および仕事ではUbuntu Serverを積んだサーバを使っているんだからローカルの環境もUbuntuで統一した方が開発も捗るんじゃないかということ、そして何より年末締切りの新規案件に向けて気分転換がしたかったこと、などが相まった結果、勢いでXubuntuをインストールしてみることにしました。
 以下、やったことのメモ。

インストール

 参考:Ubuntu Tips/インストール/UbuntuをWindowsとのデュアルブートでインストールするには

 HDD(250G)をマシンに増設後、Xubuntu10.04LTSをダウンロードし、CD-ROMに焼いて普通にインストール。
 WindowsXPとのデュアルブートは、得に何も指定しなくてもよきに計らってくれるみたい。楽だ。

Ubuntuの日本語環境設定

 参考:Ubuntuの日本語環境

 ここの「Ubuntu 10.04 LTS」を実行。

NTFSを書き込み可能でマウントする

 NTFSを書き込み可能でマウントするを参考に、ntfs-configをインストール。
 NTFSデバイスのマウントポイントは、/Media配下に限定される模様。マウントポイントそのものは自動生成されます。

Thunderbirdメールのインポート

 WindowsXPで使っていたThunderbirdのメールをXubuntuのThunderbirdに移行。
 thunderbirdのヘルプページに書かれている「プロファイルをごっそり移す」方法は1.0時代のものらしく、3.0時代の今ではそのままやっても上手く行きませんでした。
 なので、mbox形式で保存されているthunderbirdのメールファイルそのものを取り込むアドオン(MBoxImport)を使って、手動でインポートすることに。もっと楽なやり方は必ずあるはずなのですが、探す時間がなかったので(行き当たりばったり)。

 参考:Becky2 から Thunderbird 3 への移行
 MBoxImportをインストール→mboxファイルをインポート→インポートするmboxファイルを検索するフォルダを選択(サブフォルダを含む)→Windows時代のメールが格納されているディレクトリを指定、を実行。
 フォルダ単位でメールが復元されますが、容量の多いフォルダはいくつかのフォルダ(元のフォルダ名+ランダムな数値)に分割されるみたいです。

Kate リコンパイル

 KateはKDE環境で開発された高性能のテキストエディタ。特にKDE環境でなくてもインストールできます。mini9にインストールしたubuntu9.04で重宝しているので、こちらにもインストール。
 ただし、こちらの記事(今回のXubuntuインストールでたいへんに参考にさせて頂いた、Mikiya OkunoさんのXubuntuインストール記事)にもあるように、Ubuntu10.04環境でapt-getできるkateは、日本語が入らないというバグが存在しています。
 KDEの最新版では直っているとのことで、KDEのリポジトリから取ってくる方法もあるみたいなのですが、それ用のGPG鍵を設定しないといけないとか色々面倒くさかったので、今回はソースからビルドする方法でインストールを行いました。

Get It! – Kate
 こちらにソースの取得方法からコンパイルのやり方・起動スクリプトの作り方まで書かれているので、これを参考にしました。
 相違点は、

  • 一般ユーザー権限でmake installすると失敗するので、sudo make install
  • Configureを作成するcmakeのオプションで”-DCMAKE_BUILD_TYPE=debugfull”が指定されていますが、このオプションを指定して実行すると文字を入力する度におびただしいデバッグメッセージがコンソールに出力されるので、このオプションは外した方が良い

デュアルディスプレイの設定

 開発マシンにはVGAとDVIの二つの出力があるのですが、デフォルトの状態ではどちらにも同じ画面が出力されます。
 Xubuntuでデュアルディスプレイ環境にするには、xrandrというソフトウェアを使います。

 ただ、xrandrで設定しても、一度ログアウトしてから再びログインすると、また同じ画面が二つのディスプレイに表示される状態に戻ってしまいます。
 Ubuntu Weekly Recipe:第48回 デュアルディスプレイを使うなどを参考にした結果、以下のコマンドを「自動起動するアプリ」に仕込み、毎回起動時に実行させる方法に落ち着きました。

/usr/bin/xrandr –output DVI-0 –right-of VGA-0
(DVI端子からの出力を、VGAの右に置くイメージ)

残りの懸案事項

  • Compizを入れたけど動いていない。Superキー(Windowsキー)が効いてない?
  • bluetoothドングルはちかちか光っているのだが、携帯電話とファイルをやり取りする方法が判らない。どんなモジュールを入れればいいんだろうか?

 あと肝心の仕事の開発環境の方は、WindowsXPでも使っていたNetBeansの日本語版を入れてコーディング環境を整え、Apache+PHP+MySQLのLAMP環境を入れてテスト環境をローカルPCに再現させ、そこの中で開発が完結する環境を無事作ることに成功しました。
 コード書いて即ローカルテスト環境にデプロイしてテスト、問題があったら修正、の繰り返しがえらい簡単にできるようになったので、これでもう生産性アップは間違いないです!(PeraPeraPrvでTwitterやりながら)

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